11月6日の米ブリーダーズカップクラシックへの出走を表明した我らが愛馬エスポワールシチーですが、主戦の佐藤哲三騎手と管理する安達昭夫調教師が現地視察に行かれました。
このことは6月24日にJRAのHPにて掲載され、出張期間は6月29日(火)~7月5日(月)でした。
ちなみにいつものようにクラブからは何の報告もなく、日刊スポーツの掲載記事をご覧いただきたいと思います。
今秋、米ブリーダーズCクラシック(G1、ダート2000メートル、11月6日)に挑戦するエスポワールシチーの佐藤哲三騎手(39)が、7月3日に本番と同じチャーチルダウンズ競馬場でレースに騎乗することが分かった。同騎手は29日から1週間の日程で、安達昭夫師(50)とともに米視察を行い、現地で3クラほど騎乗する見込み。
日本人として初めてアメリカで厩舎を開業した女性トレーナーのアキコ・ゴサードさん(79)が現地でサポート。安達師は「実際乗ってみれば、馬場など見ている印象とは違うかもしれないし、本番へイメージをふくらませてもらえれば」と話した。
エスポワールシチーの前哨戦は未定だが、10月11日盛岡の南部杯(統一G1、ダート1600メートル)を使えば、そのまま千葉県白井の競馬学校へ入厩して成田から出国。アメリカで前哨戦を使う場合は、ぎりぎりまで栗東で調整し、競馬学校で出国検疫を受ける。帯同馬は伴わず、現地では1頭で調整される予定だ。
ということでした。次に帰国後の日刊スポーツの記事です。
エスポワールシチー(牡5、栗東・安達)でBCクラシック(GⅠ、ダート2000メートル、11月6日)に参戦する佐藤騎手が米国視察から5日帰国し、7日に成果を語った。レースが行われるチャーチルダウンズ競馬場で、A・ゴサード師の用意した競走馬で馬場の感触を確かめた。「地方競馬場のような小回りコースだった。クッションも日本とはまったく違う。あの馬場ではスパイク鉄をはかないと厳しいだろう」と感触を口にした。
ということで、なんだか厳しそうですね。私個人の意見としては名より実で南部杯→JBCクラシック→ジャパンカップダート→東京大賞典の大ボーナスコースでもいいような気がしてきました。
遠征だけでも大きなリスクなのに、これだけ馬場が違えば多少能力差があってもホームグランドの馬には勝てないでしょうし、多額の遠征費(7万円程度)を払って負けに行くのでは意味がないと思います。
ただ、それでも1度海外でどこまでやれるのか見たいという願望も強く、今回は遠征しても良いと思います。しかし、勝てないのであれば、来年からは国内に専念して欲しいですね。
7月12日、クラブからブリーダーズカップの遠征とかしわ記念の賞金について報告書が来ました。以下に原文のまま掲載いたします。
お知らせ
エスポワールシチー号会員各位
エスポワールシチー号のブリーダーズカップの遠征とかしわ記念の賞金についてご報告申し上げます。
遠征につきましては、先週、安達調教師と佐藤哲三騎手が現地を視察しており、馬場状況と施設を確認してきました。今後のスケジュールは、近々、調教師よりマスコミを通じてプラン発表があるかと思いますが、会員の皆様には予め、予定をご報告いたします。
当初のプランでは現地の前哨戦を叩くことを検討していましたが、BCの行われるチャーチルタウンズ競馬場で適当なレースがないことから、10月11日の南部杯を叩いてから本番に備えることになりました。詳しいプランは後ほど、ブリーダーズCのレース内容と合せてお送りしますのでしばらくお待ちください。エスポワールシチー号は現在、宇治田原優駿Sで順調に調整されていますが、8月上旬にトレセンに帰厩させる予定です。
また、過日ご案内した「かしわ記念」の賞金につきましては、預かり金として遠征費用に充填するとお伝えしましたが、通常通り今月賞金発送日(7/15)にお送りいたします。
なお、今後の遠征費用の一部としてBC登録料分の25万ドル(1口あたり5万円)を改めて、今月から5回に分けてご請求させていただきますので、何卒ご理解賜りますようよろしくお願いいたします。その他の費用につきましては今回の分と合わせてレース後に精算し会員様にご案内申し上げます。
取り急ぎ、エスポワールシチーのBC遠征とかしわ記念の賞金についてご報告いたします。
以上
ということです。かしわ記念の賞金についてもコロコロと言動が変わっていますが、これは大人の事情のようです(笑)。ナムラタイタンも目指している南部杯への出走は賛成ですが、そこからブリーダーズカップまで1か月もありません。心配になりますが、適当な前哨戦がないのなら、確実に賞金を加算し、遠征の負担費用に充てるのはありがたいと思っています。
クラブ公式HPで8月上旬にトレセンに戻すと報告されていた我らが愛馬エスポワールシチーですが、8月5日に栗東トレセンに帰厩を確認しました。
予定通り南部杯を叩いてのアメリカ遠征となるのでしょうか。
以下は2010年10月1日のスポーツニッポン紙の記事です。
中央、地方合わせてGⅠ5連勝中の現役最強ダート馬・エスポワールシチー(牡5=安達)は今秋、交流GⅠマイルCS南部杯(11日、盛岡ダート1600メートル)から始動する。
9月29日に1週前追い切りを行い、坂路で4F50秒5-1F12秒5(馬なり)の好時計をマークした。「だいぶ良くなってきましたね。今週でも使えるぐらいの感じです」と竹垣厩務員。
エスポワールは南部杯出走後、美浦トレセンに入厩し、出国検疫を経て渡米。ブリーダーズCクラシック(11月6日、チャーチルダウンズ、ダート2000メートル)に参戦する。
帰国後は千葉県白井の競馬学校で検疫後、阪神競馬場に入厩。順調なら昨年制したジャパンカップダート(12月5日、阪神ダート1800メートル)連覇に挑む予定となっている。
というわけで、仕上がり万全、そして帰国後はジャパンカップダートも視野に入れられているということで、是非使って欲しいですね。そうでなきゃ、米遠征費用が心配です(切実)。
1970年9月17日生まれの40歳。1989年に吉岡八郎厩舎所属でデビュー。22年目。同期に田中勝春騎手、角田晃一元騎手現調教師がいる。
デビュー年は8勝で、2年目に27勝と勝ち星を増やした。92年に朝日チャレンジカップGⅢで重賞初制覇(レットイットビー・吉岡八郎厩舎)。94年12月21日付けでフリーとなる。96年にマイネルマックスでGⅠ制覇。この年自己最多の70勝を上げた。
02年に通算500勝を突破。03年にはタップダンスシチーでジャパンカップGⅠを優勝。
途切れなく重賞を勝っており、目下15年連続記録更新中。この記録は称賛に値する。
職人肌のイメージだが、騎乗ぶりはスマート。馬を伸ばすのに強引には追わない。パワーがない訳ではない。道中の立ち回りと捌きはソツがなく、考えながら騎乗し、レースでは余裕を感じさせる。スムーズに流れに乗せられるので、極端な後ろからの競馬がない。
真面目な性格で、インタビューでは細かく長く話してくれる。記者がまとめるのに苦労するほど。
佐藤哲三といえばなんと言っても佐々木晶三師とのタッグである。2002年以降に挙げたJRA重賞27勝の内、19勝は佐々木晶三厩舎の所属馬で挙げたものである。そして佐々木晶三師と仲の良い安達昭夫師、西園正都師との縁も深い。
2000年のラガーレグルスのゲート再審査の際、心無い観客がゲート近くの柵を叩く等の悪戯をした為ラガーレグルスは興奮。ゲート審査に不合格となりダービー出走が不可能になる。さらにゲート検査後、野次を飛ばした観客に激怒した佐藤がスタンドに向かって詰め寄り、JRA職員に止められる騒ぎとなる。
人気馬を自ら潰しにかかる騎乗スタイルは、格上馬が出走すると最初から2着狙いが見られるようになったと言われる最近の騎手の中では珍しく、馬券派のファンから支持されている。
大の競艇好きであり、ジョッキーの間では「哲三先生」と呼ばれるほど精通している(競艇専門誌「マクール」の「俺もボートファンだ!」でインタビューを受けている)。年末の賞金王決定戦特番に出演するなど、メディア露出は競艇関連が大多数を占めている。
2004年の宝塚記念を勝利した際、使用していたゴーグル、鞭、更にはヘルメットまでも観客席に投げ入れるパフォーマンスを見せている。2009年にはかしわ記念(エスポワールシチー)を勝利した際も鞭を観客席に投げ入れるパフォーマンスを見せている。
2010年9月27日現在、中央では838勝(内GⅠ5勝、重賞42勝)。2009年は35勝、勝率7.1パーセントと若干低いが、エスポワールシチーやアーネストリーといった一流馬を育てた手腕は超一流。
2010月9月19日のスポーツニッポン紙・乗峯栄一氏のコラムでは次のように紹介されている。
雑誌の依頼で、ブリーダーズC挑戦エスポワールの佐藤哲三インタビューをやった。いや、佐藤哲三という騎手は凄い。「歩度を伸ばすことに努めていますが、歩度を伸ばすのはこちらとの信頼関係の中でエスポの自立心を育むことなんです」などと騎手コメントでは滅多に聞かない言葉がバンバン出てくる。個人的には十数年前の「競走馬騎乗はベニヤ板です」「ロンシャンボーイは風船抱えてました」など清山宏明語録以来の感動だ。佐藤哲三は「乗る」というより「馬を作る騎手」だ。だからそこをうまく了解する佐々木厩舎や安達厩舎だといい結果が出るということなんだろう。(以下省略)
私も全く同意見である。
ほっさん愛馬では最多の39戦12勝。オペラシチーの目黒記念GⅡをはじめ、エスポワールシチーのGⅠ5勝全て彼の騎乗。そのいぶし銀の腕前は衰えるどころか輝きを増している。
ほっさん愛馬に騎乗していただいた経験としては、調教師の指示に従順で、ペースや出遅れなど構わず言われた通りの騎乗をする。一流と言われる騎手のほとんどは調教師の指示があってもペースやレース感などから突然自分が良かれと思う乗り方を選択し結果を出すが、佐藤哲三騎手はそういった騎乗はほとんどない。そういった面などから一流と分け隔てられるところだろう。
故に調教師の指示に従い、ペースが遅いのに直線一気になったり、流れが速くなりそうでもハナを主張したりするので批判の矢面に立たされることが多い。
しかし、それが佐藤哲三騎手であって、私はそういう騎手がいることも大切と思う。
ほっさん愛馬での成績 39戦12勝
2004年 6月27日 オペラシチー 鶴橋特別 500万下 阪神芝2000m 1着/1番人気
2004年 7月25日 オペラシチー 玄海特別 1000万下 小倉芝2000m 1着/1番人気
2004年 9月11日 オペラシチー 朝日CC GⅢ 阪神芝2000m 7着/2番人気
2004年10月24日 オペラシチー 菊花賞 GⅠ 京都芝3000m 3着/6番人気
2005年 2月26日 オペラシチー 御堂筋S 1600万下 中山芝2500m 1着/1番人気
2005年 3月26日 オペラシチー 日経賞 GⅡ 中山芝2500m 3着/2番人気
2005年 4月24日 オペラシチー メトロポリタンS OP 東京芝2400m 3着/1番人気
2005年 5月21日 オペラシチー 目黒記念 GⅡ 東京芝2500m 1着/1番人気
2005年 8月21日 オペラシチー 札幌記念 GⅡ 札幌芝2000m 7着/1番人気
2006年 1月22日 オペラシチー AJCC GⅡ 中山芝2200m 5着/3番人気
2006年 2月12日 オペラシチー ダイヤモンドS GⅢ 東京芝3400m 10着/4番人気
2006年 7月30日 ダブルダンスシチー 2歳新馬 小倉芝1200m 8着/3番人気
2006年 8月27日 ロンドンシチー 3歳未勝利 新潟ダ1200m 6着/7番人気
2006年10月29日 ダンシングシチー 2歳新馬 東京芝1600m 8着/9番人気
2007年 6月17日 フォレストシチー 3歳未勝利 阪神ダ1800m 13着/10番人気
2007年 6月30日 ダブルダンスシチー 3歳未勝利 阪神ダ1800m 4着/5番人気
2007年 7月28日 マイセンシチー 3歳未勝利 小倉芝2600m 11着/9番人気
2007年 8月19日 チャーミングシチー 2歳新馬 小倉芝1800m 開催中止
2008年 3月 9日 エスポワールシチー 3歳新馬 阪神芝1600m 3着/1番人気
2008年 3月29日 エスポワールシチー 3歳未勝利 阪神芝1400m 2着/1番人気
2008年 4月12日 ダブルダンスシチー 1000万下 阪神ダ1800m 2着/5番人気
2008年 5月 3日 エスポワールシチー 3歳未勝利 京都芝1600m 6着/2番人気
2008年 5月11日 ダブルダンスシチー 桃山特別 1000万下 京都ダ1800m 11着/1番人気
2008年 6月21日 エスポワールシチー 3歳未勝利 阪神芝1400m 2着/4番人気
2008年 7月20日 エスポワールシチー 3歳未勝利 小倉芝1200m 1着/1番人気
2008年 8月10日 エスポワールシチー 秋吉台特別 500万下 小倉芝1200m 7着/3番人気
2008年 9月27日 エスポワールシチー 西脇特別 1000万下 阪神ダ1800m 1着/2番人気
2008年10月 4日 ダブルダンスシチー 500万下 阪神ダ1800m 9着/2番人気
2008年11月24日 エスポワールシチー トパーズS OP 京都ダ1800m 1着/1番人気
2009年 1月25日 エスポワールシチー 平安S GⅢ 京都ダ1800m 2着/1番人気
2009年 2月15日 ダブルダンスシチー 500万下 小倉ダ1700m 3着/3番人気
2009年 2月22日 エスポワールシチー フェブラリーS GⅠ 東京ダ1600m 4着/5番人気
2009年 3月 8日 ダブルダンスシチー 500万下 阪神ダ1400m 11着/6番人気
2009年 5月 5日 エスポワールシチー かしわ記念 JpnⅠ 船橋ダ1600m 1着/2番人気
2009年 5月17日 エクストラシチー 湯沢特別 500万下 新潟芝1200m 16着/14番人気
2009年10月12日 エスポワールシチー 南部杯 JpnⅠ 盛岡ダ1600m 1着/2番人気
2009年12月 6日 エスポワールシチー JCダート GⅠ 阪神ダ1800m 1着/1番人気
2010年 2月21日 エスポワールシチー フェブラリーS GⅠ 東京ダ1600m 1着/1番人気
2010年 5月 5日 エスポワールシチー かしわ記念 JpnⅠ 船橋ダ1600m 1着/1番人気
前走前 4月28日 栗東CW 不良馬場 稍一杯に追う
佐藤哲三
6F 81.7
5F 66.3
4F 52.0
3F 38.0
1F 12.2[8]
8月20日 栗東坂路 良馬場 馬なり余力
1回
助手
4F 55.6
3F 41.6
2F 28.0
1F 14.2
8月25日 栗東坂路 良馬場 馬なり余力
1回
助手
4F 59.4
3F 43.7
2F 29.3
1F 14.9
9月1日 栗東坂路 良馬場 馬なり余力
1回
助手
4F 54.6
3F 39.7
2F 25.6
1F 12.5
9月8日 栗東CW 良馬場 馬なり余力
佐藤哲三
6F 88.3
5F 70.0
4F 55.1
3F 41.0
1F 12.9[7]
9月15日 栗東CW 良馬場 一杯追い伸びる
佐藤哲三
6F 80.2
5F 65.2
4F 51.5
3F 38.4
1F 11.8[9]
9月22日 栗東坂路 良馬場 馬なり余力
1回
助手
4F 60.3
3F 45.3
2F 30.9
1F 16.1
9月24日 栗東坂路 稍重馬場 稍一杯に追う
1回
佐藤哲三
4F 51.5
3F 37.3
2F 24.3
1F 12.2
9月29日 栗東坂路 稍重馬場 馬なり余力
1回
佐藤哲三
4F 50.5
3F 37.0
2F 24.3
1F 12.5
8月20日、帰厩後最初の追い切り時計を計時しました。まだ15-15強程度でこれからです。
8月25日、15-15で追われました。出走まではまだ1か月以上あります。今回は本番は2走後のアメリカですから8分仕上げ程度になるでしょうが、王者としてそれでも勝ちたいですね(金銭的な問題もありますし・・・笑)。
9月1日、かなりペースが上がってきました。出走まで約1か月。順調に行って欲しいですね。
9月8日、出走1か月前になって、ついに主戦の佐藤哲三騎手の調教が始まりました。南部杯は叩き台であくまでも目標はブリーダーズカップですから、そこを見据えた調教をされているのでしょう。
タップダンスシチーやアーネストリーも育て上げた佐藤哲三騎手の手腕を信頼しましょう。
9月15日、いやはや、レースまでまだそれなりに時間があるのに凄い動きです。正直、前走のかしわ記念前はこれほどの迫力ある動きが1度もなかったんですよね。それで心配しましたが、この動きなら南部杯は完勝でしょう。
もっとも南部杯は叩き台で本番はもっと向こうにあるわけですが。
私の他の愛馬もこれぐらいの調教の動きをする馬が現れて欲しいものです。やはりエスポは追い切りから別格です。
9月22日、15-15で追い切られました。
9月24日、坂路で4F51.5秒とほぼ自己ベストの時計を計時しました。状態の良さは疑いようもなく、いい状態でアメリカに遠征できそうです。それでも馬場が合うのか、飛行機による長距離輸送はどうなのかと不安点は一杯ありますが。
南部杯では負けることはないと思いますが。
9月29日、馬なりで自己ベストを更新しました。いやぁ、強かった以前よりも更にパワーアップしている気がします。まさしく本格化なのでしょうね。こんな一番の状態の時に出走するブリーダーズカップは楽しみですね。
10月7日、輸送もあるので終い重点でサッと流しただけですが、終い1ハロンは素晴らしい伸びです。こりゃ、掛け値なしに強くなっています。
競馬ブックの「追い切りピカイチ」にもエスポの動きが取り上げられていました。
(7日、栗東CW)ジョッキー騎乗で終い重点とはいえ、少しハミを掛けた程度でスッと加速して実にシャープな動き。馬体の張り、毛ヅヤも良く、休み明けでも好気配。
というわけで、本当に文句なしの仕上がりです。私ほっさんの追い切り評価は言うまでもなく滅多に出さない最高評価の「A+」です。他の愛馬もこのくらいの動きをする馬が出てきて欲しい・・・。
馬名 | 予定騎手 | 斤量 | 前走 | 前走着順 | 前走人気 | 過去着順 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
エスポワールシチー | 佐藤哲三 | 57.0 | 5/ 5 かしわJpnⅠ | 船橋ダ1600 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | ||
オーロマイスター | 吉田豊 | 57.0 | 9/20 エルムGⅢ | 札幌ダ1700 | 2 | 4 | 4 | 8 | 10 | ||
セレスハント | 福永祐一 | 57.0 | 8/18 サマーJpnⅢ | 佐賀ダ1400 | 1 | 2 | 1 | 6 | 6 | ||
テスタマッタ | 内田博幸 | 57.0 | 9/23 日本テJpnⅡ | 船橋ダ1800 | 4 | 4 | 2 | 3 | 3 | ||
バーディバーディ | 松岡正海 | 55.0 | 7/14 JDD JpnⅠ | 大井ダ2000 | 6 | 1 | 1 | 1 | 12 | ||
メイショウバトラー | 福永祐一 | 55.0 | 8/16 クラスタJpnⅢ | 盛岡ダ1200 | 3 | 5 | 11 | 9 | 3 | ||
以下補欠馬(補欠順位順) | |||||||||||
ケイアイテンジン | 57.0 | ||||||||||
ドリームライナー | 57.0 | ||||||||||
シャーペンエッジ | 55.0 |
馬名と所属 | 予定騎手 | 性齢 | 前走 | 前走着順 | 前走人気 | 過去着順 | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
グランシュヴァリエ・高知 | 牡5 | ||||||||
コロニアルペガサス・笠松 | 牝3 | ||||||||
トウホクビジン・笠松 | 牝4 | ||||||||
マグニフィカ・船橋 | 戸崎圭太 | 牡3 | |||||||
ジョヨインアゲン・高知 | 牡8 |
馬名 | 予定騎手 | 性齢 | 前走 | 前走着順 | 前走人気 | 過去着順 | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
クロスウォーター・北海道 | 笹木美典 | 牝5 | |||||||
ファンドリコンドル・高知 | 牡7 |
馬名と所属 | 予定騎手 | 性齢 | 前走 | 前走着順 | 前走人気 | 過去着順 | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
マイネベリンダ | 牝5 | ||||||||
ゴールドマイン | 騸6 | ||||||||
マヨノエンゼル | 牡4 | ||||||||
アポロノサトリ | 牡7 | ||||||||
サクラマジェスティ | 牡7 | ||||||||
ジョウテンロマン | 牡7 |
9月29日 岩手所属馬 発表につき加筆
10月1日 テスタマッタの鞍上が内田博幸騎手に決まりました。トウホクビジンが回避し、補欠1位のクロスウォーターが繰り上がりました。
10月5日 マグニフィカの鞍上が戸崎圭太騎手に決まりました。ジョウテンロマンが岩手所属の補欠候補に新たに入ってきました。
10月6日 セレスハントの鞍上が福永祐一騎手、バーディバーディの鞍上が松岡正海騎手に決まりました。
10月7日 JRA勢の繰り上がり期限が終了し、補欠の3頭は落選しました。地方他他区所属馬のファンドリコンドルが落選しました。
2010年10月11日(月) 盛 岡 第10競走 ダート 1600m(左)16:05発走 |
農林水産大臣賞典 第23回 マイルチャンピオンシップ南部杯JpnIオープン (サラブレッド系 一般 ) |
賞金 1着45,000,000円 2着10,350,000円 3着5,850,000円 4着4,050,000円 5着2,250,000円 |
|
レコード 1:35:1 メイセイオペラ 56 菅 原 勲 1998/10/10
*「セ」 =「せん馬」 *「計不」=「計量不能」 *「降」=「降着」 |
エスポワールシチー
現在重賞6連勝、GⅠ級競走5連勝中で国内では敵なし状態の昨年の最優秀ダートホース。すでにダートの歴史に敢然とその名を刻みこむ。前年のこのレースの覇者。
いつもカネヒキリやフリオーソ、サクセスブロッケンやヴァーミリアンといったGⅠ級の馬と戦ってきたが、今回は申し訳ないが、エスポ以外は全てGⅢ級。あまりにレベルが違い過ぎる。
また、前走のかしわ記念JpnⅠ前はいつもの追い切りの動きが見られず心配されたが、その状態が悪い中にも目下絶好調のフリオーソを押し切り優勝。今回は休養を挟んだこともあり動きに切れがあり、負ける要素は何もない。
目標はここではなく米のブリーダーズカップGⅠだが、王者として取りこぼしは許されない一戦。単勝配当は1.1倍以下が確実。
オーロマイスター
オープン戦でも10着や8着など取りこぼしが多い上に前走はGⅢで2着。明らかにエスポとはツーランク違う。
セレスハント
現在2連勝中だが、前走の2着馬はエスポが何度対戦しても相手にしないダイショウジェットとGⅢ級でメンバーが弱い。まだまだGⅠを勝てるレベルにはない。
テスタマッタ
今年のフェブラリーS GⅠはエスポの2着も完敗。前走の日本テレビ盃JpnⅡではエスポが1度も敗れたことのないフリオーソに1.8秒差の完敗。あまり成長力を感じず、ここでも2番手候補。
バーディバーディ
3歳ダート戦線では最強かと思われた逸材も前走のジャパンダートダービーJpnⅠでは1番人気に支持されるも6着と案外。その勝ち馬マグニフィカが今回出走することからも分が悪い。古馬のGⅠ級に勝てるとはとても思えない。
メイショウバトラー
盛岡競馬場大好き。昨年はエスポワールシチーの3着。しかし、もう10歳の牝馬。今年は昨年以上は望めないのではないか。
マグニフィカ
今年のジャパンダートダービーJpnⅠの勝ち馬。地方所属馬ながらJRA勢を破っての優勝はお見事。しかし、まだ3歳で古馬のGⅠ級(といってもエスポしかいないが)との対戦では分が悪い。来年以降の本格化が楽しみ。ここではテスタマッタと2番手候補。
エスポワールシチー
テスタマッタ、マグニフィカ、バーディバーディ
対抗馬はいません。対抗って言ったら勝つ可能性のある馬でしょ。エスポ以外に勝つ可能性のある馬などいません。2着は微妙ですね。馬券は安過ぎて買いません(笑)。
競馬ブック
予想家の印
二重△は△△で処理
馬名 竹内 大木 善林 テスタマッタ 〇 〇 〇 メイショウバトラー △ エスポワールシチー ◎ ◎ ◎ セレスハント ▲ △△ △△ バーディバーディ △△ ▲ △ オーロマイスター △ △ ▲
あとは無印
本紙の見解
エスポワールシチーが不動の中心。秋緒戦をここに見据え、乗り込み量は十分。この馬の力は出せる仕上がりにある。左回りのマイル戦はベストといっていい条件。当レース連覇を達成して堂々とアメリカ、ブリーダーズCクラシックへ。テスタマッタは休み明け緒戦の前走は行きっぷりが今ひとつだったが、ひと叩きした今回は変わってくるはず。フェブラリーSの内容を再考。セレスハントは前走でダート重賞初V。勢いに乗っており、この相手でも侮れぬ存在に。バーディバーディは東京のダート1600メートルで2戦2勝。初の古馬相手だが、リフレッシュして、この距離なら見直せる。
netkeiba.com
マイルチャンピオンシップ南部杯のみどころ
◆古馬JpnI戦線の幕開け
10月11日(祝・月)に盛岡競馬場で行われるマイルチャンピオンシップ南部杯(3歳上、JpnI・ダート1600m、1着賞金4500万円)は、今年で23回目を数えるダートグレード競走。このレースから、JBCクラシック、ジャパンカップダート(GI)、東京大賞典(JpnI)まで続く、下半期の古馬ダートJpnI(GI)戦線の幕開け的な意味合いのレースだ。また、『Road to JBC』のレースとして、1着馬には11月3日(祝・水)に船橋競馬場で行われるJBCスプリント(JpnI・ダート1000m)およびJBCクラシック(JpnI・ダート1800m)の優先出走権が与えられる。
◆エスポワールシチーがここから始動
昨年、4馬身差で快勝したエスポワールシチーがここから始動。昨年と同じく、かしわ記念(JpnI)から約5か月ぶりの出走となる。ここのところGI(JpnI)5勝を含む重賞6連勝中で、ダートでは“現役最強”と目されている存在。このレースの後はアメリカのブリーダーズカップクラシック(GI)に挑戦する予定だ。
テスタマッタは昨年のジャパンダートダービー(JpnI)勝ち馬。骨折休養(7か月)明けの前走・日本テレビ盃(JpnII)で4着し、ここに臨んできた。1600mはフェブラリーステークス(GI)で2着の実績がある。
バーディバーディはユニコーンステークス(GIII)など重賞2勝の3歳馬。1番人気に推されたジャパンダートダービーで6着に敗れて以来、約3か月ぶりの出走だが、ダート1600mは2戦2勝という得意な条件だ。
メイショウバトラーは一昨年2着、昨年3着と、このコースは安定している。もう10歳になるが、前走のクラスターカップ(JpnIII)でも3着に入っており、まだまだ軽視は禁物か。
その他、JRAからはサマーチャンピオン(JpnIII)で重賞初制覇を果たしたセレスハント、エルムステークス(GIII)2着のオーロマイスターが出走を予定している。
◆地元の意地見せるかマヨノエンゼル
地方所属馬はマグニフィカ、マイネベリンダなど有力馬の回避が相次ぎ、手薄なメンバーになった。昨年の岩手2冠馬マヨノエンゼルには、地元の意地を見せて欲しい。
南部杯・データ分析
※データは過去10年分(2000〜2009)を参照
◆優勝馬の所属
JRA…9勝
岩手…1勝
◆優勝馬の年齢
4歳…5勝
5歳…1勝
6歳…2勝
7歳…1勝
8歳…1勝
※00年の馬齢も現在の表記で換算しています。
◆優勝馬の性別
牡馬…9勝
牝馬…1勝
◆優勝馬の父系
Mr.Prospector系
┣Seeking the Gold(ゴールドティアラ)
┣Crafty Prospector(アグネスデジタル)
┣ティンバーカントリー(アドマイヤドン)
┗フォーティナイナー(ユートピア・2回)
Northern Dancer系
┗フサイチコンコルド(ブルーコンコルド・3回)
Hail to Reason系
┣ブライアンズタイム(トーホウエンペラー)
┗ゴールドアリュール(エスポワールシチー)
◆勝利騎手
幸英明…3勝
安藤勝己…2勝
佐藤哲三…1勝
横山典弘…1勝
菅原勲…1勝
四位洋文…1勝
後藤浩輝…1勝
◆優勝馬の人気
1人気…2勝
2人気…7勝
3人気…1勝
◆配当
単勝平均 339円
┣最低配当 170円(03年アドマイヤドン)
┗最高配当 630円(04年ユートピア)
馬連平均 3,390円
┣最低配当 150円(09年)
┗最高配当 21,270円(02年)
3連単平均 6,238円
┣最低配当 2,890円(08年)
┗最高配当 14,530円(06年)
◆南部杯まとめ
過去10年で地方所属馬の優勝は02年のトーホウエンペラーのみとなっており、JRA所属馬が優勢。年齢別に見ると4歳馬が5勝と好成績を残しているのが分かる。
父系では、お馴染みのMr.Prospector系、Northern Dancer系、Hail to Reason系で勝ち馬10頭を占めており、大きな特徴は見られない。
また、優勝馬はすべて3番人気以内から出ているが、1番人気が2勝なのに対して、2番人気が7勝をマークしているのも注目すべきデータ。
さらに、トーホウエンペラーとバンケーティングの岩手勢2頭がワンツーを決めた02年をはじめ、大井のコアレスハンターが2着に入った03年など、地方所属馬が波乱の要因となるケースも見られる。
南部杯特設サイト
昨年の南部杯を優勝して1年が過ぎましたが、その後の活躍ぶりには驚くばかり。ダートGIで5連勝中。国内ダートで敵なしですね
安達調教師(以下:略)「通用する手応えを感じたのは、1回目のフェブラリーステークス4着から。逃げるのに結構、脚を使いましたが、それでもバテないで粘ってくれた。続くマーチステークスを好位追走で勝ってくれましたが、強さを確信したのはかしわ記念からです」
あの時は中団からマクリを決めて勝ちました
「ひと皮むけたと思いましたね。そのあと、今回と同じ宇治田原の牧場で休養させたところ、体が一回り大きくなって戻ってきた。ですから南部杯はプラス14キロで臨みましたが、まったく太く映らなかった。ちょうど成長期に入った時に休養させたのが良かったんでしょうね。トモに肉がついて腰回りもガシッとした。ダートで走る体型になったなぁと思いました」
今年のかしわ記念を連覇しましたが、一瞬ヒヤッとする場面もありました
「ええ。追い切りもまったく動かなかったし、歩様も若干乱れがあった。もし負けるなら今回だろうな―と思って送りましたが、それでも勝ってくれた。本当に強くなったなぁと思いました」
今回もかしわ記念から南部杯直行となりました
「宇治田原の牧場で2ヶ月休ませて栗東へ戻ってきました」
案外、早い帰厩だったんですね
「今年は恐ろしい猛暑だったじゃないですか。宇治田原は栗東に比べて温度が2、3度しか違いませんし、残暑が厳しい時に戻って体調を崩したら、回復するのに時間がかかってしまう。自分の目が届くところに早めに置きたかったからですが、幸い夏負けもなく順調そのもの。1週前の追い切りも抜群の手応えでした」
改めてお聞きしますが、デビューが3歳3月。遅くなった理由はなんだったのでしょうか
「体 が弱かったんですよ。強いところをやるとソエが出たり、熱を出したりして体がなかなか仕上がらなかった。やっとデビューにこぎつけて当初、芝を使っていましたが、ダートへ路線変更したらグングン頭角を現してきました。先ほども言いましたが、サクセスブロッケンが優勝した時のフェブラリーの内容なら、今後やれるメドが立ちました」
今回、南部杯を使うに到った経緯を教えてください
「実は早めにアメリカ入りしてベルモント競馬場のダート重賞を前哨戦で使う考えもありました。それで7月、哲ちゃん(佐藤哲三騎手)といっしょにアメリカへ行ってきました。
ところが、ちょうど大規模な馬術大会と時期が重なってしまうんですよ。しかも西ナイルウイルス、日本脳炎みたいなものですが、それが発生していました。仮に感染した場合、行動半径が80キロ以内に制限されるそうなんです。
で、他の競馬場でも適当なレースをやっていないか捜したんですが、向こうは簡単にレースを不成立にすることがあるじゃないですか。そうなったら調整が大きく狂ってしまうますし、最悪の場合、かしわ記念からぶっつけで臨まなければならないケースだった考えられるので、国内のレースを使いましょうと。中央のGIIIでも良かったんですが、60キロを背負わされてしまう。そこで最終的に決めたのが南部杯でした」
申し訳ありませんが、前哨戦に南部杯を選んでくれてうれしい限りです。そのあとにブリーダーズカップ・クラシックへ臨む訳ですね
「はい。南部杯を使った後、栗東へ戻らず美浦に入厩。そこで検疫を受けて18日に成田を出発します」
関西空港ではないんですか?
「実は関西空港からシカゴ直行便が出てないんですよ。それならば栗東へ戻らず、美浦へ行ったほうが馬にもいいですし、効率もいい。南部杯がローテーション的にも移動からしても結果、ベストになりました(笑)」
ブリーダーズカップを使うことになった経緯を教えてください
「フェブラリーSのあと、ドバイも視界に入れていましたが、時期尚早と判断して見送って、それならばブリーダーズカップへ挑戦はとオーナーと話し合った末、決断しました。ただゼニヤッタは本当に強い。19連勝目のレースを観ましたが、牝馬であの強さですからね」
舞台となるチャーチルダウンズ競馬場と盛岡競馬場はほぼ同じコース規格です。1周1600mの左回りで、マイルは2コーナー引込み線の最奥がスタート地点です
「そ うなんですか。それは心強いですね。今、アメリカはオールウェザーが多いじゃないですか。でもチャーチルダウンズ競馬場は変わらず元来のダートコース。それもブリーダーズカップを選んだ理由の一つです。向こうのダートはちょっと粘りっ気があって雨になると時計がかかるし、滑るんだそうです。ですから7月、アメリカに行ったとき、スパイク蹄鉄を手に入れ、こちらの装蹄師さんに同じ形状のヤツを作ってくれと注文しました」
スパイクを履くんですか
「ええ。高速決着の対応もありますからね。ただ、ダートをガチッとかむのでブレーキが利きすぎる。それで脚に負担がかかってしまうかもしれない。初めてのケースなので不安と期待が入り混じっています」
ワーキングビザも必要だとか・・・
「ドバイでは必要なかったんですが、今回はワーキングビザ(就労ビザ)も取得しければならないそうです。今、アメリカはいろいろな面で入国が厳しくなっていますね。あと口蹄疫のアオリを受けて日本からの飼料の持込みが不可。すべてアメリカの飼料でレースに臨まなければならない。向こうの食べ物が合うかどうかも実際、行ってみないと分かりません」
聞いているだけでも大変さが十分伝わってきます。しかもアウェーでの舞台で戦うんですからね
「多分、エスポワールシチーは精神的に逞しい馬ですから環境の変化、長距離飛行も大丈夫だろうと踏んでいます。何といっても世界から注目を集めているレースなので、しっかり南部杯を勝ってアメリカへ行きたいですね」
最後にファンの方にメッセージをお願いします
「盛岡へ行くのも今回で5、6回目。本当にいいところですし、冷麺も美味しい。いい具合でエスポワールシチーを連れて行けそうですので、応援よろしくお願いします」
取材日:5日(火)朝
エスポワールシチー(1着)
「いつものエスポワールの走りじゃなかった。だけど、そんな状態で勝てたんだから、自信にはなったけどね。」(佐藤哲三騎手・デイリー馬三郎)
「気合を入れたらしっかり走る。強い馬、凄い馬です。仕上がり途上でも勝てた。自信になる。」(佐藤哲三騎手・日刊スポーツ)
正面からの映像しかなくイマイチよくわかりませんが、エスポワールシチーのスタートは悪くなく、1コーナーでハナに立ちます。
このままハナかと思いきや、セレスハントがハナを主張し前へ、外からオーロマイスターが2番手に押し上げます。エスポワールシチーは次走の距離(2000m)を考えてハナを主張せず3番手のラチ沿いに位置します。
3コーナーではセレスハントが完全にエスポワールシチーの前に入り、4コーナーでは最内セレスハント、次にオーロマイスター、そしてバーディバーディ、グランシュバリエとエスポーワルシチーの前に完全に壁ができます。
しかし、4コーナーの出口で上手くセレスハントとオーロマイスターの間が1頭分だけ空き、佐藤哲三騎手は迷いなくエスポワールをそこに入れます。
それでも直線を向くとオーロマイスターに一気に突き放され、なんとか先に抜け出したグランシュバリエを捉えるのが精一杯。3馬身千切られて2着に敗れました。
オーロマイスターは4コーナーで1頭手応えが違いました。本当に力をつけてきている印象です。
オーロマイスターの勝ち時計は98年にメイセイオペラがマークしたコースレコードを0.3秒上回る1分34秒8稍重馬場。これは勝った馬を強かったと褒めるべきで、エスポワールシチーとて凡走しているわけではありません。今後時代が変わるかも知れませんし、これからはオーロマイスターもマークされる存在となりますので厳しくなり結果を残せなくなるかも知れません。
エスポワールシチーは完全にマークされる形での2着です。私は大変評価しています。逆にこれだけの内容で走れるオーロマイスターを格下と言ってしまったことは反省しております。
エスポワールシチー(2着)
「重かったかな。でも、休み明けで筋肉をつくり上げるには、一度膨らませないと。馬場も軽かった。きょうはもまれる競馬になったけど、次の距離を考えると、ハナを主張するのもね。それにアメリカではスパイクを履いて走るから回転力のある走りにしたかった。負けたのはしょうがない。でも、次がある。」(佐藤哲三騎手・デイリー馬三郎)
「負けるとしたら、あの馬だと思った。でも、次を見据えた仕上げ。12日に美浦入りして、18日に出国します。」(安達昭夫調教師・デイリー馬三郎)
オーロマイスター(1着)
「勝てて嬉しいです。前走の状態が維持できていればと思っていました。返し馬に乗った感触が良かったので、大丈夫と思いました。
外枠だったので、後ろからの展開にならないようにとは思っていました。2番手からの競馬となりましたが、前に壁があるレースしかしていないので、その点がどうかと思いました。
早めに先頭に立つ形になりましたが、エスポワールシチーがもう一回来るかなと思って追いました。これからの馬なので、人馬とも応援よろしくお願いします。」(吉田豊騎手・netkeiba.com)
「もっと早く重賞を勝ちたいと思っていましたが、今日は距離も良かったですね。
1400m~1800mくらいが守備範囲だと思っていますし、先行して競馬が上手になってきたと思います。
当然JBCも考えていますが、馬の状態を見てから判断します。」(大久保洋吉調教師・netkeiba.com)
今回はアメリカ遠征を見据えて、事前に安達昭夫調教師がふっくらめで南部杯を出走させるとおっしゃっていたように、あくまでも前哨戦。確かに今までの戦績から勝って当然という意識は私にも皆様にもあったと思いますが、この仕上げでオーロマイスターにあれだけのレースをされれば流石に勝てません。南部杯を目標にメイチに仕上げられた馬と叩いて次に期待する馬との違いです。
ナリタブライアンもトライアルでは敗れましたが本番では見事に勝ちました。あれだけの馬でもしっかりと仕上げてないと脚元をすくわれることはあります。
私は安達昭夫調教師の仕上げを非常に高く評価しています。バンブーエールも勝ったJBCスプリントJpnⅠや4着と好走したドバイなど、ここ一番で素晴らしい状態に仕上げてきます。
それでもアメリカは地の利がなくどう転ぶかわかりませんが、そこを目標に仕上げられている安達昭夫調教師と佐藤哲三騎手の仕上げに期待したいと思います。
GⅠ級競走で2着。何も恥ずべきことはありません。オーロマイスター大金星というのは相手に失礼です。文句なく強かったし、力をつけています。今日は完敗です。
同じゴールドアリュール産駒として活躍は嬉しいですね。エスポも父の代表産駒としての座をしっかりと守って欲しいですね。
南部杯が2着だったことで賞金が約40000円から10000円に減ったことは、多額の米遠征費用を考えると残念ですが、私はこの敗戦によって、海外遠征が減ると思うとホッとします。
ずっと勝ち続けて、ドバイだアメリカだと言い続けられるのは懲り懲りです。
一度のアメリカ遠征は夢もありますし良いのですが、これだけ遠征費に負担があり、またクラブそのものが資金的にも非協力的だと海外遠征には反対です。
なので来年以降は勝っても負けても秋は南部杯→JBC→JCD→東京大賞典のローテでいいのではないでしょうか。これなら毎戦激アツですし、負けてもそれなりの賞金は稼いでくれるでしょうから馬主としては非常にありがたいことです。また、現地に応援にも行くことができます。
流石にアメリカは子持ちの私にとっては厳しいものがあります。
そんなこんなで、こんなことを言うと怒られるかもしれませんが、今回の敗戦はあまり悔しくありません。今までが上手く行き過ぎたと思っています。
他の愛馬たちは未勝利を勝つのも一杯一杯。
GⅠで2着。素晴らしいじゃないですか。
そんなことより、私はエスポの単勝100円(これは外れでしたが)元返しが気になります。
NARプレミアムを作んなきゃ(笑)。
さあ、次走はブリーダーズカップクラシック。ダビスタでもなかなか出走するのは大変なレースなのに、自分の愛馬が出走するというのは嬉しいですね。誇りに思います。
遠征費が高いのが手厳しいですが、これも貴重な経験だと思って涙をのんで支払います(笑)。でも、海外遠征は招待レースでない限り、これで最後にしてね。
2010年 5月 5日 第19戦 かしわ記念 JpnⅠ 船橋ダ1600m (1着/1番人気)
2010年 2月21日 第18戦 フェブラリーステークス GⅠ 東京ダ1600m (1着/1番人気) 写真多数付き現地レポート
2009年12月 6日 第17戦 ジャパンカップダート GⅠ 阪神ダ1800m (1着/1番人気) 写真多数付き 現地レポート
2009年10月12日 第16戦 マイルチャンピオンシップ南部杯 JpnⅠ 盛岡ダ1600m (1着/2番人気)
2009年 5月 5日 第15戦 かしわ記念 JpnⅠ 船橋ダ1600m (1着/2番人気) 写真多数付き 現地レポート
2009年 3月29日 第14戦 マーチステークス GⅢ 中山ダ1800m (1着/1番人気)
2009年 2月22日 第13戦 フェブラリーステークス GⅠ 東京ダ1600m (4着/5番人気) 写真多数付き 現地レポート
2009年 1月25日 第12戦 平安ステークス GⅢ 京都ダ1800m (2着/1番人気) 写真多数付き 現地レポート
2008年11月24日 第11戦 トパーズステークス オープン 京都ダ1800m (1着/1番人気) 写真多数付き 現地レポート
2008年11月 2日 第10戦 錦秋ステークス 1600万下 東京ダ1600m (1着/1番人気)
2008年 9月27日 第9戦 西脇特別 1000万下 阪神ダ1800m (1着/2番人気) 写真多数付き 現地レポート
2008年 8月30日 第8戦 500万下 小倉ダ1700m (1着/4番人気)
2008年 8月10日 第7戦 秋吉台特別 500万下 小倉芝1200m (7着/3番人気)
2008年 7月20日 第6戦 3歳未勝利 小倉芝1200m (1着/1番人気)
2008年 6月21日 第5戦 3歳未勝利 阪神芝1400m (2着/4番人気) 写真多数付き 現地レポート
2008年 5月 3日 第4戦 3歳未勝利 京都芝1600m (6着/2番人気)
2008年 4月20日 第3戦 3歳未勝利 福島芝1800m (5着/1番人気)
2008年 3月29日 第2戦 3歳未勝利 阪神芝1400m (2着/1番人気)
2008年 3月 9日 デビュー戦 3歳新馬 阪神芝1600m (3着/1番人気) 写真多数付き 現地レポート